基礎講座、講演会
第4回 講演会
- 日時
- 2012年03月15日
- 場所
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主婦会館プラザエフ クラルテ(地下2階)
- 参加費用
- 講演テーマおよび講師
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『放射性物質の海洋への拡散と魚介類の汚染ー1年後の状況と今後の予測ー』
国立大学法人 東京海洋大学 海洋科学部 海洋環境学科 教授 石丸 隆
福島第一原発の事故により海洋に放出された放射性物質は魚介類の汚染を引き起こし、半減期の長い放射性セシウムによる汚染は現在も続いています。海水中の放射性セシウムの多くは移流・拡散して低濃度になりましたが、一部はプランクトンに取り込まれ、食物連鎖を通じて大型魚に移行したり、動物プランクトン等の糞や死骸の中に入って海底に沈降しました。沈降粒子中の放射性セシウムは小型底生動物を通じて底生魚に移行し、海底の生態系内で循環します。このため、底生魚の汚染は長期間 続くと考えられます。 9月中旬以降に暫定規制値500Bq/kg を超える魚が採集されているのは、操業を自粛している福島県に限定されていますが、規制値が100Bq/kg に引き下げられると、他県でも操業ができなくなる可能性があります。
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『米国の食品安全強化法の概要と日本からの食品輸出への影響』
農林水産省 消費・安全局 消費・安全政策課課長補佐(前在米国大使館一等書記官) 小島 裕章 氏
2011年1月に米国で食品安全強化法が成立しました。同法は、食品安全に関する米国食品医薬品局(FDA)の規制体系を抜本的に見直す70年振りの大改正となります。
これにより、米国の食品安全行政については、リスクに応じたアプローチへの転換、事後的対応から予防的措置へのシフト、検査の強化を含むFDAの権限強化などが図られることになります。特に、輸入食品の安全確保のための対応や外国の食品施設の検査なども強化されることとなっており、我が国の食品関連企業にも大きな影響が出ることが予測されます。
今講演では、同法の概要を紹介し、特に、同法が我が国の食品関連企業に与える影響について考察します。
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