基礎講座、講演会

2024年講演会

今後開催予定の基礎講座、講演会等につきましては、「最新の講演会等ご案内」をご覧ください。

2024年度 第1回 一般財団法人日本食品分析センター講演会(仙台事務所)/食品品質保持技術研究会共催

■日時:2024年09月26日

■場所:エル・パーク仙台 セミナーホール1・2

  • 『糖質の基礎知識と分析方法の概要について』

    (一財)日本食品分析センター 多摩研究所 糖質分析課 主任 速見 卓也

    糖質は,三大栄養素のひとつである炭水化物の一部であり,単糖・二糖・オリゴ糖及び多糖から構成され,その糖の種類や特性は多岐に渡ります。本講演では,糖質に関連する食品表示基準に基づく栄養成分表示の基礎知識,糖質を構成する糖の種類や特性に加えて糖質の分析方法についてご紹介します。

  • 『食中毒を起こさない!! ~食中毒の原因微生物と衛生管理のポイントについて~』

    (一財)日本食品分析センター 名古屋支所 微生物試験課 課長補佐 宮川 知敬

    国内で発生する食中毒事件において,大半は微生物が原因です。今一度食中毒の原因となる微生物について学び,食中毒の発生を防ぎましょう。本講演では食中毒を引き起こす細菌・ウイルスについてご説明するとともに食中毒予防三原則をもとに製造現場での衛生管理のポイントをご紹介します。

第2回講演会(ハイブリッド開催)

■日時:2024年08月05日

■場所:主婦会館プラザエフ スズラン(9階)及びWeb開催

  • 『新たな青果物包装形態としての生物由来機能性可食コーティングの可能性』

    九州大学 大学院農学研究院
    環境農学部門
    教授 田 中 史 彦 氏

    持続可能な開発目標(SDGs)に鑑み人類の持続的発展に貢献するため、ここではフードサプライチェーンの革新に寄与する食品の新たなエコ対応包装形態、すなわち、生物由来機能性可食コーティングの研究事例について紹介する。
    プラスチックごみによる環境や人体の汚染は極めて深刻な状況にあり、G7 海洋プラスチック憲章の採択など脱プラの動きが加速している。生物由来機能性可食コーティングは石油由来プラスチック包装に代わる天然高分子と精油などを主成分とする“Green/Blue”な包装材料・形態であり、材料の組み合わせによって様々なデザインが可能である。青果物への施用の際には、各種コーティング材が悪影響を及ぼさず、その品質をより良く保てるかに留意しなくてはならない。多種多様な青果物に適した材料をデザインし、例えば、日々、消費者がスーパーマーケット等で目にするプラスチック系食品包装材をバイオマス材料に置き換えるなど身近なところからBXを推し進め、同時にフードロスの低減にも貢献していきたい。

  • 『物流2024年問題とサプライチェーン最適化』

    東京大学先端科学技術研究センター
    先端物流科学寄付研究部門
    特任教授 井 村 直 人 氏

    物流2024年問題はトラックドライバーの労働時間の規制によって,荷物が運べなくなると言われている問題です.しかしこれは2024年以前から続く,ドライバーの高齢化や担い手不足,そして非効率的な物流がもたらす構造的な問題です.これまではコストセンターとして捉えられていた物流は,DXや機械化による革新的な物流めざすとともに,流通やメーカーも,新しい物流を前提とした新しい商品の開発,売り方,ビジネススキームなどに取り組むことによって,サプライチェーンの最適化と持続可能な社会の実現に貢献することができると思います.

2024年度 第1回 一般財団法人日本食品分析センター講演会/食品品質保持技術研究会(共催)

■日時:2024年07月04日

■場所:大阪産業創造館 4 階イベントホール

  • 『これだけは知っておきたい 栄養成分表示分析の基礎知識』

    (一財)日本食品分析センター 彩都研究所 機能成分分析課 主任 塩見 紗綾香

    栄養成分表示は消費者の健康増進に寄与するために必要な情報であり,事業者には法を遵守した表示が義務付けられています。本講演では,最近の栄養成分表示周辺の動向を交えつつ,栄養成分表示に関する基本ルールと義務表示対象成分を中心に分析方法等の概要をご紹介いたします。

  • 『食品事故防止のための微生物検査 』

    (一財)日本食品分析センター 大阪支所 微生物部 副部長 太田 順司

    微生物を原因とする食品事故は,消費者が外観やにおいなどから異常を感知できるものから,五感で異常を感じることなく摂食し,有症となるケースまで様々です。事故を起こさないために食品製造現場では製造環境や製造ラインの微生物検査を実施していますが,その検査の目的や限界を考慮した上で検査に当たる必要があります。本講演では,食品事故防止の観点から微生物検査の特徴とその可能性についてご紹介いたします。

総会・第1回講演会(ハイブリッド開催)

■日時:2024年03月26日

■場所:主婦会館プラザエフ スズラン(9階)及びWeb開催

  • 『2023年度 総会』

    議題
    1 2023年度事業報告、収支決算報告承認の件
    2 2024年度事業計画、収支予算案承認の件
    3 本会の運営に関する件

  • 『食品ロス削減における包装の役割と今後の展開』

    日本女子大学 家政学部 食物学科
    食品学・食品包装学研究室
    准教授  北澤 裕明 氏

    食品ロスの削減において包装は不可欠なものですが、これからは環境負荷も勘案したうえで適正化を図っていくことが重要となります。本講演では、幾つかの食品を例に主要な品質項目とその劣化防止における要点について解説します。なお、食品ロスの削減に関しては包装の一次機能である保護性が主にその役割を担ってきたと考えられますが、二次機能(便利性)や三次機能(情報伝達機能)が果たせる役割についても併せて考えてみたいと思います。

  • 『新たな食品表示制度の検証と今後の課題』

    公立大学法人 宮城大学
    名誉教授 池戸 重信 氏

    今年は消費者庁が設立して15年、食品表示法が制定されて11年目を迎える。これまでの間、同法に基づき各種の新たな施策が展開されてきたが、経過措置期間を終え、またコロナ禍も落ち着いてきた現在、本制度に対する評価が問われている。本講では、新たな食品表示ルール等に対する消費者の理解度や事業者サイドの対応状況等を検証とともに、消費者庁の懇談会の検討状況等も踏まえ、残された課題及び今後の食品表示制度の展開方向を予測する。

  • 『情報交換会』

    スイセン(8階)

2023年度 第2回 一般財団法人日本食品分析センター講演会/食品品質保持技術研究会共催

■日時:2024年02月19日

■場所:大阪産業創造館 4階イベントホール

  • 『ハロゲン類の分析について』

    (一財)日本食品分析センター 彩都研究所 無機分析課 副主幹研究員 野元 周子

    近年,工業界でハロゲンフリーという言葉をよく耳にします。ハロゲンとは主に第17族の元素
    を指しますが,これらは食品中にも存在し,人間の生活と成長に欠かせないものもあります。
    今回,ほかの無機元素とは異なる特徴を持つハロゲン類(フッ素,塩素,臭素,ヨウ素)の定量法に
    ついてご紹介します。

  • 『食品や素材の機能性を評価する ~培養細胞を用いた試験~』

    (一財)日本食品分析センター 多摩研究所 安全性試験課 主任 鈴木 美そら

    食品には栄養,嗜好だけではなく,健康の維持や向上に関与する生理機能,いわゆる三次機能を
    有するものがあり,特定保健用食品や機能性表示食品が知られています。今回は食品や素材にどの
    ような機能性があるのか,培養細胞を用いて調べる手法をご紹介します。