基礎講座、講演会

2022年講演会

今後開催予定の基礎講座、講演会等につきましては、「最新の講演会等ご案内」をご覧ください。

第3回講演会(ハイブリッド)

■日時:2022年12月12日

■場所:主婦会館プラザエフ スイセン(8階)及びWeb開催

  • 『機能性表示食品のリスクと安全性を議論する』

    NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS) 
    理事長/獣医学博士 山﨑 毅 氏

    「リスク」とは、いま危険という意味ではない。「将来の危うさ加減」「やばさ加減」のことを言う。だから、これまで事故がなかった=すなわち、今まで危険がなかったからと言って「リスク」が小さいとは限らない。消費者は健康食品に生活習慣病のリスク低減効果やQOL向上を期待するが、その科学的根拠があまりにも脆弱すぎたり、逆に副作用リスクが大きいと本末転倒だ。いま市場拡大を続ける機能性表示食品について、そのリスクと安全性を評価することの重要性を議論する。

  • 『味覚メディアから考える食の未来』

    明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科
    教授・学科長 宮下 芳明 氏

    今般ご講演いただく宮下芳明先生の研究室では,塩味を増強する電気波形を用い,薄味の減塩食でも美味しく食べられる食器「エレキソルト」を開発されました。来年に発売予定で,日本で問題となっている「塩分のとりすぎ」に一石を投じられております。その他,味を再現するディスプレイ「味わうテレビ TTTV」など,視聴覚メディアのように味覚情報を扱う「味覚メディア」に関する研究を多くされております。これらにつきまして,今後の応用性,発展性などについてご講演いただきます。(事務局より)

食品品質保持に関わる基礎講座(Web)

■日時:2022年11月28日

■場所:Webによる基礎講座

  • 『微生物及び微生物制御の基礎知識』

    一般財団法人日本食品分析センター
    微生物部 微生物試験課 主任 手塚利恵

    ・微生物の基礎知識
    ・微生物制御の基礎知識
    ・食中毒事例の紹介

  • 『遺伝子組換え食品の基礎知識』

    一般財団法人日本食品分析センター
    安全性試験部 安全性試験課 副主任研究員 佐久間智宏

    ・遺伝子組換え食品の概要
    ・遺伝子組換え食品の安全性確保
    ・遺伝子組換え表示制度

  • 『油脂の劣化の基礎知識』

    一般財団法人日本食品分析センター
    栄養科学部 油脂分析課 課長補佐 熊谷寛知

    ・油脂の概要
    ・油脂の劣化における指標の紹介
    ・試験方法の紹介

2022年度 【見学会】⇒ 申し込み受付終了

■日時:2022年11月10日

■場所:豊洲市場

  • 『東京都中央卸売市場 豊洲市場【見学会】』

第2回講演会(ハイブリッド開催)

■日時:2022年08月08日

■場所:主婦会館プラザエフ スイセン(8階)及びWeb開催

  • 『いま注目のプラントベースフード ~ 持続可能な食生活へのパラダイムシフト ~』

    不二製油グループ本社株式会社
    PBF事業部門
    副部門長 芦田 茂 氏

    不二製油グループは、植物性食品素材を用いたPlant-Based Foodで社会の課題を解決するため活動をグローバルに行っています。
    食糧資源問題など世界規模で課題解決に取り組むべき事案が増える中、植物性食品「プラントベースフード(PBF)」の意義が問われています。当社では、おいしさと健康、持続可能性をキーワードに油脂、たん白加工、乳化・発酵技術を融合させ、世界中のお客様と共に食の困りごとの解決を目指しています。PBF市場拡大の背景、当社技術、PBF普及への取り組みについてご紹介します。

  • 『日配食品のロングライフ化と包装技術』

    増田食品開発コンサルティング
    代表  増田 敏郎 氏

    昔と異なり、最近の日配食品類は美味しさとロングライフ化が両立されたものが大変増えて来ている。それらは様々な加工包装技術の進化のたま物であると思うが、今回は日配だけでなく食品全般の代表的な加工包装技法の説明を主体に、保存技術の基礎から技術別の製品例、それらの工程など全体像を説明すると共に、これから期待される技法などについても述べてみたいと思う。

2022年度 第1回 一般財団法人日本食品分析センター講演会/      食品品質保持技術研究会共催

■日時:2022年08月01日

■場所:大阪産業創造館

  • 『栄養成分表示を取り巻く現状について』

    (一財)日本食品分析センター 大阪支所 基礎栄養分析課 課長補佐 君塚 高広

    令和2年4月1日から新たな食品表示制度が完全施行となり,栄養成分表示が義務化されました。最近では,令和4年3月30日に分析法の課題解決や, 日本食品標準成分表(八訂)との整合性を取るため,食品表示基準に係る通知の「別添 栄養成分等の分析方法等」が一部改正されています。本講演では改正のポイントをご紹介いたします。

  • 『機能性表示食品制度における機能性関与成分の分析について 』

    (一財)日本食品分析センター 彩都研究所 試験研究部 部長 水越 一史

    機能性表示食品の届出件数は年々増加し,昨年度は1,445件の食品が届出受理されました。機能性関与成分や表示しようとする機能性の内容も多種多様です。本講演では本制度の概要や
    昨年度の届出状況,機能性関与成分の分析に関する内容についてご紹介いたします。

総会・第1回講演会(主催)

■日時:2022年03月29日

■場所:Webによる総会・講演会

  • 『2021年度 総会』

    議題
    1 2021年度事業報告、収支決算報告承認の件
    2 2022年度事業計画、収支予算案承認の件
    3 会長交代に関する件
    4 本会の運営に関する件

  • 『食品冷凍の最新技術』

    国立大学法人 東京海洋大学 学術研究院 食品生産科学部門 
    教授 渡辺 学 氏

    食品の長期間保存のために,これまで様々な手法が開発され実用されている。その中で冷凍保存は,生の魚や畜肉などを,そのままの状態で保存できる唯一の方法であり,特別な価値を認められている。しかし冷凍保存の黎明期には,保存はできても品質が著しく劣化することが多く,その解決が必要とされた。それから100年余の時が経過する中で,冷凍保存技術は目覚ましい進歩を遂げ,今では多くの食品に冷凍保存が適用されている。本講演では,冷凍技術発展の歴史を概説し,冷凍保存の現状と将来について述べる。

  • 『プレシジョンヘルス&ニュートリションの実現をめざしたAI栄養研究』

    国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 
    顧問 阿部 圭一 氏

    人生100年時代という命題のもと、歩行速度が余命と相関することなどが報告されたことを機に、健康長寿実現のためには、疾病予防のためのメタボリックシンドロームの健康観だけでなく、フレイル(虚弱)対策の重要性が注目され始めている。また、肥満や疾病、老化などに関する研究が進む腸内細菌をはじめ、デバイスの進化により、睡眠、身体活動や食事内容などの健康ビッグデータの集積が進む中で、個人の状況に応じた最適な指導が可能となる。今回、この個別最適化指導の実現を目指し、我々が進めているAI栄養研究について紹介する。