基礎講座、講演会
第3回 講演会
- 日時
- 2013年03月15日
- 場所
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主婦会館プラザエフ クラルテ(地下2階)
- 参加費用
- 講演テーマおよび講師
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『ノロウイルス感染症(あるいは食中毒)はなぜ減らないのか? ー新型ノロウイルスが猛威を振るっている今シーズンの状況を踏まえてー』
(財)日本食品分析センター 多摩研究所 吉田 信一郎
昨年(2012年)10月に新潟県内の2つの福祉施設で胃腸炎の集団発生がありました。この2事例の患者からは遺伝子型GⅡ/4のノロウイルスが検出されました。塩基配列に基づく系統樹解析の結果、本GⅡ/4株は従来のGⅡ/4変異株とは異なる新しいタイプのGⅡ/4変異株でした。この変異株は日本のみならず世界中に広がっており、各地で猛威をふるっております。
一方、食中毒としてのノロウイルスもここ数年毎年1万人以上の患者が発生しております。これは他の食中毒細菌とは比べものにならないほどの患者数です。
本講演では、ウイルスに関する基礎的事項の解説とノロウイルスに関する詳細な解説を行います。また、食中毒事件におけるノロウイルス患者数がなぜ減少しないかの謎につきまして考えてまいります。 -
『新しい機能を持った野菜の開発及び応用 ー黄変、たくあん臭の生じない大根を始めとしてー』
お茶の水女子大学 生活科学部 食品化学研究室 教授 森光 康次郎 氏
大根は加工処理によりその辛み成分が変化し、これが黄変やたくあん臭の原因となります。このため、多くのたくあん漬けでは着色料が使用されています。また長期間冷凍保存される業務用大根おろしや切り干しの品質劣化につながっています。
この度、農研機構 野菜茶業研究所と森光先生が中心となって育成された「だいこん中間母本農5号」は、黄変やたくあん臭を生じない品種として注目されています。
本講演では、その育成や成分特性についての解説及び今後の利用方法などについてお話しいただきます。 また、すでに苗を販売している苦味の少ないピーマンについても、合わせてご紹介いただきます。(事務局)
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