基礎講座、講演会
第3回 講演会
- 日時
- 2008年03月07日
- 場所
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はあといん乃木坂(健保会館)
- 参加費用
- 講演テーマおよび講師
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『真空含浸技術の食品への応用』
(株)エフコム 桑 総一郎 氏
エフコムでは「染込ませる→複合食材化する→新たな機能や付加価値を付与する」技術を「FCOM食品含浸製法」としてその応用展開を図っています。
真空・加圧といった加工プロセス技術を用いますが、優れた複合食材を可能にするには、含浸に適した食材の開発も非常に重要になります。 従来の加工食材を改良、低コスト化、高品質化するという応用のみでなく、従来存在し得なかった食材、「ありそうでなかった食材」の生産を可能にします。
弊社では差別化商品開発の共同研究、パイロット生産、受託量産、量産技術の提供、プラントエンジニアリングを提供しています。
FCOM製法の商品化、開発実施例などを交えて真空含浸技術について紹介いたします。 -
『硬さ制御技術(凍結含浸法)を用いた高齢者・介護用食品の開発』
広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター 食品加工研究部 坂本 宏司 氏
高齢化社会の進展に伴い、要介護下の生活を送る高齢者の割合が増加する傾向にある。摂食・嚥下障害は、脳神経障害や機能不全など様々な疾患で発症するが、加齢も大きな要因の一つであり、高齢者に摂食・嚥下障害の兆候を示す傾向は強い。介護食の製造には、様々な工夫が施されているものの,食欲をそそる食品とは言えない現状がある。本来、食品は栄養や色、味、香りに加え形状も重要な構成要素である。
また、食欲の低下は摂食・嚥下障害者の低栄養化の一因ともなっている。
当センターでは、食材内部に酵素を急速導入する技術(凍結含浸法)を開発し、食材の形状を保持したまま任意の硬さに調節する技術を確立した。本講演では、凍結含浸法の概要を説明するとともに、本技術を用いた(1)高齢者・介護用食品製造、(2)新規嚥下造影検査食の開発、(3)機能性成分の付加・増強技術について紹介する。
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