基礎講座、講演会

第3回 講演会

日時
2006年03月10日
場所

はあといん乃木坂(健保会館)

参加費用
講演テーマおよび講師
  • 『消費者の安心とリスクコミュニケーション』

    東京大学名誉教授・日本学術会議2部(生命科学系)副部長 唐木 英明 氏

    食品に対する消費者の不安が高まっている。その原因は食品関連事業者の信用が低下したことと共に、「食品は100%安全であって欲しい」と願う消費者にとって「ゼロリスクの食品はない」という事実を感覚的に受入れにくいことである。このような消費者の不安を利用して、無添加・無農薬食品のように「科学的根拠がない安全のイメージ」で商品の売上げを伸ばそうとするゼロリスク商法がはびこり、これが不安を拡大する。リスクコミュニケーションの重要な目的は消費者に科学的な真実を伝えて、根拠がある安心感を得てもらうことである。

  • 『健康のための食育と食べ物の側からみた食育』

    聖徳大学 大学院人間栄養学研究科長・教授

    食育基本法あるいは食育推進基本計画(案)によると、食育に関する基本理念は、(1)国民の心身の健康増進と豊かな人間形成、(2)食に関する感謝の念と理解である。演者は医学、栄養学を学んできた立場から、(1)に焦点を絞って述べることとする。食教育、食に関する指導、栄養教育・指導等である。食育推進にあたって数値目標が設定されようとしている。これは経営管理の考え方である。食育推進の場として、家庭、学校・保育所、地域が想定されている。地域における、健康のための食育では、食事摂取基準、食生活指針、食事バランスガイドの正しい適用が重要である。日本、アメリカの食育の実例を示す。

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