基礎講座、講演会

2008年講演会

第12回 講演会

■日時:2008年12月11日

■場所:はあといん乃木坂(健保会館)

  • 『食品用機能性包材とその利用』

    日本食品包装研究協会 会長 石谷 孝佑 氏

    機能性包材は、1980 年代の中頃から開発ブームになり、日本発の新技術が数多く作られ、世界に発信した。一部の機能性包材は古くからあったが、「機能性」という言葉が包装に使われるようになり、包材の高負荷価値化に当たって「包装の機能」が改めて問われるようになった。最近では、人や環境への優しさという切り口の機能性が重視されるようになっている。今日、これらの多様な機能性包材を効果的に利用することは、商品の品質を高め、資源を無駄にせず、豊かな生活を維持・発展させるために非常に重要になっている。

  • 『食品とカビ毒』

    国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部 部長 小西 良子 氏

    アフラトキシンという発ガン性カビ毒が、事故米事件で一躍有名になりましたが、農産物には常にかび汚染およびカビ毒汚染が心配されます。カビ毒は、農薬とは違い、人為的にコントロールしにくい汚染物であり、低分子で耐熱性なため、食品加工工程においても減毒化が難しく、食品衛生上大きな問題となっております。本講演では、カビ毒とはどのようなものか、カビ毒の対策として何がなされているのか、国内外で行われている規制の状況を紹介したいと思います。

第11回 講演会

■日時:2008年11月06日

■場所:千里ライフサイエンスセンター サイエンスホール(5F)

  • 『異物検査について』

    (財)日本食品分析センター 無機試験部 無機分析課 課長  吉村 建一 氏

    異物の混入は、どんなに衛生管理に気をつけていても発生する可能性があります。本講演では異物混入の原因究明や発生防止に役立つ異物検査の手法や事例を紹介致します。

  • 『製造現場における微生物制御』

    (財)日本食品分析センター 微生物部 微生物試験課 課長  土屋 禎 氏

    微生物による危害はヒトの健康や製品の品質に悪影響を及ぼします。これらの危害原因となり得る微生物を制御するために、食品、医薬品、化粧品、工業製品等の製造現場においては、様々な制御方法が用いられています。 本講演では代表的な微生物制御法を紹介するとともに、微生物を適切に制御するために必要となる微生物試験についてご紹介致します。

第10回 講演会

■日時:2008年10月29日

■場所:アクロス福岡 国際会議場(4F)

  • 『においを測る』

    (財)日本食品分析センター 多摩研究所 環境分析課 課長補佐 吉川 淳 氏

  • 『異物検査について』

    (財)日本食品分析センター 大阪支所 無機分析課 課長 吉村 健一 氏

第9回 講演会

■日時:2008年09月04日

■場所:パルテノン多摩 小ホール

  • 『製造現場における微生物制御』

    (財)日本食品分析センター 東京本部 微生物部 微生物試験課 課長 土屋 禎 氏

    食品、医薬品、化粧品、工業製品等の製造現場においては、様々な微生物制御法が用いられています。本講演では、代表的な微生物制御法を紹介するとともに、製造現場において特に重要となる微生物制御のポイントについてご紹介します。

  • 『特別講演 輸入食品をめぐる最近の話題』

    厚生労働省 横浜検疫所 輸入食品・検疫検査センター長 滝本 浩司 氏

    中国産冷凍ギョウザ事件などを機に、輸入食品の検査に対する関心が高まっています。残留農薬のポジティブリスト制の導入、加工食品の残留農薬検査の開始など輸入食品の検査の現状についてご紹介します。

第8回 講演会

■日時:2008年08月07日

■場所:はあといん乃木坂(健保会館)

  • 『氷感技術』

    (株)フィールテクノロジー 代表取締役社長 三谷 明彦 氏

    「食品」を扱う者は常に「劣化」と対峙しなければならない。現在、「食」のみならず「環境」を取りまく問題が数多く取り上げられているが、その根本的な原因は「食材の劣化」にある。食材の鮮度をいかに効率良く、低コストで維持するか。これに対して弊社は従来の冷蔵保存技術を進化させ、次世代保冷技術となる氷感技術を開発した。本講演では、氷感技術による食材の保存、並びに氷感技術によってもたらされる副次的効果、および氷感による我々の「食」と「環境」に対するアプローチについて紹介する。

  • 『輸入加工食品の自主管理に関する指針(ガイドライン)について』

    厚生労働省 医薬食品局 食品安全部 監視安全課 輸入食品安全対策室 室長補佐 西村 佳也 氏

    中国産冷凍ギョウザによる薬物中毒事案を受け、輸入加工食品の輸出国での原材料、製造・加工、保管及び輸送の各段階における安全性確保に資するため、有毒、有害物質等の混入防止に加え、従来より輸入食品監視指導計画において、輸入者に対して求めている加工食品に関する基本的指導事項を、さらに具体化した指針を策定した。本指針は輸入者に対し、食品安全基本法、及び食品衛生法に定める食品等事業者の責務規定に基づき、輸出国の食品衛生関連規制の整備、及び施行の状況や、製造者の衛生管理の水準等を勘案した上で、必要な確認を行うことを求めるものである。

第7回 講演会

■日時:2008年07月30日

■場所:千里ライフサイエンスセンター サイエンスホール(5F)

  • 『微生物を原因とする食品の異常品検査と汚染源の解明』

    (財)日本食品分析センター 微生物部 吉田 信一郎 氏

    食品工場における事故品の発生は生産ラインをストップさせるため、その経済的損失は非常に大きなものとなります。いち早く生産を再開するためには、原因菌の特定とその汚染源の解明が急務となります。本講演では、微生物に関する基礎的な解説を行うとともに、異常品検査の手順や遺伝子を用いた汚染源解明手法についてご紹介いたします。

  • 『現代の食のおいしさと情報』

    京都大学農学研究科 教授 伏木 亨 氏

    かつての人間は食物の一部を味見することによって安全性を推定するための情報を得ていた。現代人は、もっとリスクの小さい方法、つまり生産地や製造者、添加物、製造年月日や賞味期限などの情報を活用することに変わってきている。しかし,安全情報と引き換えに味覚や嗅覚などの感覚が鈍化してきており、情報に守られて育った世代は安全を保障する情報が無くては食べられない。本講演では、現代人の食のおいしさ、その中でも情報がいかに現代人の食生活に深く関わっているかについて述べる。

第6回 講演会

■日時:2008年07月04日

■場所:アクロス福岡 国際会議場(4F)

  • 『製造現場における微生物制御』

    (財)日本食品分析センター 東京本部 微生物試験課 課長 土屋 禎 氏

  • 『食と健康 ~健康志向食品の開発をめざして~』

    九州大学 副学長(教育担当理事・農学研究院 食糧化学研究室 教授)農学博士 山田 耕路 氏

第5回 講演会

■日時:2008年06月06日

■場所:パルテノン多摩 小ホール

  • 『食品中の残留動物用医薬品規制の最新動向と実務課題』

    (財)日本食品分析センター 彩都研究所 微量試験部 動薬試験課 主任 伊藤 裕信 氏

    ポジティブリスト制の導入により、動物用医薬品の残留基準値が数多く設定されております。動物用医薬品の紹介を始め、残留基準値設定プロセス、日本の残留規制、検出事例及び分析法についてご紹介いたします。

  • 『においを測る』

    (財)日本食品分析センター 多摩研究所 環境科学部 環境分析課 課長補佐 吉川 淳 氏

    食品の賞味期限設定におけるにおいの変化、食品・工業製品からの異臭対策など、「におい」に関して客観的なデータを求められる機会が多くなっております。におい識別装置による測定を中心に、弊財団における「におい」の測定方法をご紹介いたします。

第4回 講演会

■日時:2008年03月14日

■場所:アクロス福岡 国際会議場(4F)

  • 『特定原材料表示制度について-検査における精度管理と最近の話題-』

    (財)日本食品分析センター 千歳研究所 生物科学課 主任 三嶋 隆 氏

  • 『食品衛生に関わる最近の話題-理化学篇-』

    (財)日本食品分析センター 大阪支所 学術顧問(薬学博士)伊藤 誉志男 氏

第3回 講演会

■日時:2008年03月07日

■場所:はあといん乃木坂(健保会館)

  • 『真空含浸技術の食品への応用』

    (株)エフコム 桑 総一郎 氏

    エフコムでは「染込ませる→複合食材化する→新たな機能や付加価値を付与する」技術を「FCOM食品含浸製法」としてその応用展開を図っています。
    真空・加圧といった加工プロセス技術を用いますが、優れた複合食材を可能にするには、含浸に適した食材の開発も非常に重要になります。 従来の加工食材を改良、低コスト化、高品質化するという応用のみでなく、従来存在し得なかった食材、「ありそうでなかった食材」の生産を可能にします。
    弊社では差別化商品開発の共同研究、パイロット生産、受託量産、量産技術の提供、プラントエンジニアリングを提供しています。
    FCOM製法の商品化、開発実施例などを交えて真空含浸技術について紹介いたします。

  • 『硬さ制御技術(凍結含浸法)を用いた高齢者・介護用食品の開発』

    広島県立総合技術研究所 食品工業技術センター 食品加工研究部 坂本 宏司 氏

    高齢化社会の進展に伴い、要介護下の生活を送る高齢者の割合が増加する傾向にある。摂食・嚥下障害は、脳神経障害や機能不全など様々な疾患で発症するが、加齢も大きな要因の一つであり、高齢者に摂食・嚥下障害の兆候を示す傾向は強い。介護食の製造には、様々な工夫が施されているものの,食欲をそそる食品とは言えない現状がある。本来、食品は栄養や色、味、香りに加え形状も重要な構成要素である。
    また、食欲の低下は摂食・嚥下障害者の低栄養化の一因ともなっている。
    当センターでは、食材内部に酵素を急速導入する技術(凍結含浸法)を開発し、食材の形状を保持したまま任意の硬さに調節する技術を確立した。本講演では、凍結含浸法の概要を説明するとともに、本技術を用いた(1)高齢者・介護用食品製造、(2)新規嚥下造影検査食の開発、(3)機能性成分の付加・増強技術について紹介する。

第2回 講演会

■日時:2008年02月25日

■場所:千里ライフサイエンスセンター サイエンスホール(5F)

  • 『食品表示を支える分析試験』

    (財)日本食品分析センター お客様相談室 雨宮 純子 氏

    食品の表示について話題になることが多い昨今です。また消費者の表示への関心も高くなっております。本講演では、分析試験と関わりのあるアレルギー表示や栄養表示について、日頃弊財団に寄せられるご相談・ご質問の多い内容をQ&A形式でご紹介いたします。

  • 『食品機能成分と「健康食品」にかかわる最近の話題』

    (財)日本食品分析センター 嘱託 金谷 建一郎 氏

    最近は、「健康食品」にかかわる健康被害が相次いだ結果、消費者の「健康食品」に対する不安感・不信感が芽生えてきています。他方、消費者の健康に対する関心は決して衰えていません。この様な状況を踏まえ、今後の「健康食品」のあり方や展望について、最近の官民の動向も交えながらご紹介いたします。

第1回 講演会

■日時:2008年02月15日

■場所:パルテノン多摩 小ホール

  • 『食品のカビ毒汚染について』

    (財)日本食品分析センター 多摩研究所 試験研究部 応用試験課 課長 小木曾 基樹 氏

  • 『食品の機能性評価とそのメカニズム』

    (財)日本食品分析センター 彩都研究所 研究開発部 機能科学研究チーム エグゼクティブ 山口昭弘 氏